上級の日本語4 グログ4 アメリカと日本での就職活動の違い

 私は外国人としてアメリカと日本の両方での就活の経験があるので、最近少し比較して、両国にはさまざまな違いがあると感じています。

 まず、外国人の学生にとって就職のハードルはどちらの国でも高いですが、アメリカの方が強いと思います。アメリカでは、多くの仕事やインターンはアメリカ人向けで、外国人の学生が応募できる機会が少ないです。しかしながら、大学期間でのインターンシップ経験は企業側に重視されているため、外国人の学生には最初からメリットがありません。さらに、H1Bビザの取得が年々厳しくなり、企業側は外国人の採用をやめるようになっています。なぜなら、ビザの抽選に外れると、企業は新しい人材を探さなければならないです。応募者にとっても時間とお金は無駄になっています。特に最近は、ビザの申請費用の値上げや、トランプ政権の影響でDEIプロジェクトが廃止されたことで、外国人の学生の就職環境はさらに悪化しています。なお、ほとんどの企業は技術職を募集中で、私は情報科学専攻ではないため、アメリカでの就職活動は実に「地獄難度」だと感じています。


 一方、アメリカに比べて、日本の状況の方が少しいいと感じます。もちろん、日本語の壁は大きなハードルですが、私の中国語と英語の能力が大きいアピール点になりました。また、日本では少子高齢化の影響で人手不足の状況になってしまい、外国人採用は積極的な企業が増えています。このような売り手市場で、学生はメリットがあります。


 日本の就活で驚いたことの一つは、企業や業界に対する必要なはずの認識がなくても応募できる点です。アメリカでは、企業側は応募者がすでに業界と企業について詳しく調べていたことを前提としているため、会社説明会のようなものはほとんどありません。しかし、日本では会社説明会が一般的で、企業がゼロから業界や企業について説明します。初めに、私はある保険会社の説明会に参加して、そこで人事が参加者に保険業界について知っているかどうか質問しました。私は知りませんでしたが、人事に悪いイメージを残させないように「知っています」と答えました。驚いたことに、他の日本人はほとんど普通に「知らない」と答えました。人事は驚くことなく、ゼロから説明し始めました。この点から、日本の就活は新卒にとってかなり優しいと感じました。


 また、日本では「ガクチカ」「自己PR」「挫折経験」といった、人柄に関する質問が多いことに気付きました。アメリカでは、インターンの経験や専門知識を持つかどうかを重視する傾向があるので、日本での文理を問わず、どの職種でも応募可能ということは印象に残っています。ただし、日本で技術職の場合はある程度の専門知識が必要です。


 しかし、日本の就活のデメリットとしては、プロセスが非常に長くて面倒なことです。1社の応募に、1〜2時間がかかるエントリーシートの記入と一時間程度の適性検査(日本語・数学・性格診断)を受ける必要があります。時々、企業の説明会の参加が必須です。その後、一般的に少なくとも3回の面接を受ける必要があります。その中で、日本語の地獄のグループディスカッションがよくあります。このようなプロセスを複数の企業で進めると、非常に忙しくなります。私も、学校の宿題をあまり本気にしないで、週末もあまり出かけないうちに、毎日午前3時まで就活をしています。精神的にも体力的にも大変です。

Comments

  1. 就活、いそがしそうですね!なるほど、日本の就活では、経験よりは人柄ややる気の方が大切なのかもしれません。その会社でやっていけるかどうかしっかり見るために、何度も面接をしたりディスカッションをしたりする必要があるのかもしれませんね。

    私は大学を卒業したあと大学院に入ることにしたので、あまり長い間就活をしたわけではないのですが、私が就活している時は就職するのがとても大変な時代で、男子学生も苦労していましたが、今年度は女子の採用をしていないと言われ女子学生は説明会に行くことさえできない会社もたくさんありました。その時、とてもくやしくて悲しい思いをしたことを覚えています。今は男女の格差がもっと小さくなっていればいいな、と思っています。

    でも、適性検査に数学もあるんですか。今、私がそれを受けたらいい点が取れるかどうか…。取れないだろうな…。

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  2. 私もよく日本人の先輩から就活のことを話してくれたので、本当に大変だそうです。シューさんはすごいと思うし、たくさん努力しているので、就職はきっと大丈夫です!

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